ロービジョンケア事業 Low Vision
ロービジョンケアへの取り組み
ロービジョンとは、
病気や怪我などが原因で、眼の機能が低下してしまった状態で眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても低視力な状態や、見える範囲が狭いなど日常生活で何らかの不自由がある状態などを含めてロービジョン(Low Vision)と言います。
私たちは、視覚に障がいをお持ちの方お一人お一人の生活の質を上げていただくために、弊社だからできること、弊社しかできないことがたくさんあると考えています。
ロービジョンケアに取り組む眼科医師と視能訓練士の皆様のご尽力で、2012年4月に新設された「ロービジョン検査判断料」によって、ロービジョンケアは医療現場がサービスで取り組むものだけではなく、やっと診療行為の一環となりました。それから12年の年月が経過しましたが、実際にロービジョンケアに眼科クリニック様が取り組むには、まだまだ多くのハードルが存在していると思います。
私たちはロービジョンケアに取り組んでくださる眼科医師、視能訓練士、アイサポート仙台様をはじめとしたNPO法人、仙台市などの行政と協力し、ロービジョンの補助用具のご紹介をしています。「ロービジョン検査判断料」が一般的な眼科診療に比べて、手間と時間が掛かることを惜しみもせず、取り組んでくださる先生方に寄り添ったご対応ができるように、弊社も採算性よりも社会貢献性を重視し取り組んでまいりました。そうした会社の姿勢をご評価いただき、ありがたいことにロービジョン以外のお取引を開始してくださる先生方もいらっしゃいます。
弊社がこれからも継続してロービジョンケアの業務を続けていくために、眼科医師の先生方からの温かいご指導と、ご支援をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
支援の内容・情報提供
ロービジョンルーム
トラストメディカルでは、最新のウェアラブルデバイスや、拡大読書器、ルーペや音声機器などを実際にご体験いただける『ロービジョンルーム』を設けています。お気軽においで下さい。
お一人お一人にあったロービジョンケア用具=補助具を、実際にお使いいただいて選ぶことができます。なお、ご覧になりたい商品の準備が必要な場合もございますので、必ず事前にお電話でご予約をお願いします。
義眼出張調整について
弊社は、平成4年の創業当初より、義眼の製作施設として東洋でもっとも古い歴史を持つ「アツザワプロテーゼ」様と提携し、義眼の患者様のお役に立つため、仙台での義眼メンテナンスの拠点として、社屋をお貸ししています。来社される患者様は、どうぞお気をつけてお越しくださいませ。
医療機関の皆様へ
弊社では、眼科医療施設様に対して遮光眼鏡やルーペなどの補助具のデモ貸出を行っております。また、拡大読書器のデモもいたしますので、お気軽にご相談ください。
※ロービジョン医師研修会や視覚障害者用補装具適合判定医師研修会の修了後のロービジョン対応に関する補助具のご相談もお寄せ下さい。
※複数回に渡るデモは対応が難しい場合がございます。可能であれば、自院での継続的なロービジョンケアをご検討くださる先生には、ぜひケアに必要な補助具のご導入と、スタッフ様が自院にてロービジョンケア対応が可能になるために、必要となる知識ご習得の勉強会を企画させていただきます。ご相談くださいませ。
デモ機の貸出依頼書はこちらお取引をご希望の販売店様
視覚障害者用補助具などの卸売販売も行っております。
補助具の使い方のご説明や、デモ機に関するサポートもさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
なお、初回のお取引希望の場合は添付の書類に必要事項をご記入いただき、FAXでお送りください。
今後の課題、解決していきたいこと
ロービジョンケア活動に取り組み続ける弊社が直面する課題は、社会貢献性がとても高い活動でありながら、大きな利益を見込む活動には性質上どうしてもできず、同時に利益を主目的とするべきではないことです。視覚に障がいをお持ちの患者さんのケアに取り組んでくださる総合病院の眼科様、眼科クリニック様は、忙しい医療活動の合間に利益など度外視して、弊社と連携してくださいます。このような中で、弊社は医療施設のスタッフの皆様と、患者さんに寄り添って活動してまいりましたが、残念ながらこの活動によって大きな利益を上げていると誤認される方も過去には一部おられました。そのような外部からのご指摘に対して、弊社はどうしようもないものとして静かに受け止めてまいりました。
しかし、医療現場で歯を食いしばって活動する弊社社員の取り組みについて、これまで皆様に知っていただけるように発信ができてこなかったことを反省しており、弊社がこの使命に取り組む姿勢を、できる限り多くの方に知っていただきたいと考えております。どうか弊社のロービジョンケアの更なる普及と継続に挑戦する姿勢を知ってください。その上で、ロービジョンケア連携のご用命、ご支援や、頑張っている社員への労いのお言葉など、ひとつでも応援をしていただければ私たちはこの活動をまた継続してゆく勇気をいただけます。
どうかよろしくお願いいたします。
活動報告
日常生活用具と補装具の申請方法とロービジョンカタログのご案内
よくある質問
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実際にロービジョンケア用具=補助具を使ってみることはできますか?
はい、できます。トラストメディカルでは完全予約制ですが「ロービジョンルーム」を備えておりますので実際に補助具を手にとって使ってみることも可能です。
また、弊社にお出でになることが難しい方やご自宅での確認を行いたい方の場合は、医療機関やご施設、ご自宅への訪問も行っております。担当営業の日程調整もございますので、詳しくはトラストメディカルへご相談ください。 -
購入した商品の使用説明はどのようになりますか?
トラストメディカルでは、ご指定の場所(ご自宅など)へ担当営業が商品をお届けして、操作説明を行ないます。担当営業の日程調整もございますので、ご不明な点はご連絡をお願いします。また、お急ぎの場合には宅急便での配送も可能です。
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「日常生活用具を申請」するには、どうすればいいですか?
以下が申請の流れです。
1)希望する「日常生活用具」の機種選定を行います。(トラストメディカルのような販売店にご相談ください)
2)販売店から「お見積書」と「製品のカタログ」を受け取ります。
3)お住まいの市区町村の福祉課の窓口に「お見積書」「製品カタログ」「身体障がい者手帳」「印鑑」をお持ちになり、ご相談ください。
4)福祉課窓口にて「日常生活用具申請書」に申請内容を記載して申請手続きをします。 -
「日常生活用具の申請」を済ませた後の流れはどうなりますか?
以下が申請後の流れになります。
1)市区町村の福祉課から「日常生活用具決定通知書」が申請書に記載した住所に郵送されます。
2)ほぼ同時期に、トラストメディカルに「日常生活用具給付券」が郵送されます。書類を確認後、弊社は製品手配を行い、製品の準備が整い次第、納品又は配送日時を申請された方にご連絡します。
3)申請された方は商品をお受け取りになる時に、弊社が持参する「日常生活用具給付券」に署名・捺印を行い、「自己負担金」が有る場合は、自己負担金をトラストメディカルにお支払いください。 -
日常生活用具を一度に何点か申請することはできますか?
各市区町村により多少の違いはありますが、制度上は申請することは可能です。
しかし、同じ項目を同時に申請することは出来ません。詳しくは、各市区町村の福祉課にお問い合わせください。 -
ロービジョンケア用品=補助具の貸出は可能ですか?
破損や紛失の場合の補償の問題のため、個人のお客様のご自宅へのお貸出は原則お断りしております。弊社のロービジョンルームでお試しいただくか、ご自宅へのデモの際にご確認ください。しかし、病院やご施設へのお貸出は可能となっておりますので、お気軽にトラストメディカルにご相談ください。
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以前に日常生活用具の申請をして補助を受けて、拡大読書器の購入をしました。毎日使用していますが、古くなり使いづらくなってきました。先日、福祉機器の展示会でより使いやすい新製品に触れてみて買い換えを考えています。できれば、日常生活用具の再申請をして補助を受けたいのですが、どのくらいの年月で新しく買い換えることは可能でしょうか?
「日常生活用具」「補装具」には、耐用年数が決められています。
拡大読書器の場合には8年が一般的な年数となっています。
また、その他の「日常生活用具」「補装具」にも耐用年数が決まっておりますので、詳しくはお住まいの市区町村福祉課へご確認下さい。